Flesh and Blood TCGに大注目
最近TwitterのTLで話題のTCG:『Flesh and Blood TCG(以下FaB)』。
ニュージーランドの『Legend Story Studios』という会社がリリースしている海外産TCGなのですが、国内の一部界隈でも火が付きつつあるようです。カードデザインや雰囲気としてはマジックよりもファンタジー色が強く、国内TCGではあまり無い感じのテイスト。TLで見かけるたび、アートやカードデザインが格好いいなぁと思ったので買ってみました。あとシンプルに紙質や印刷品質、インクの香りなんかも気になったので。
というわけで、下調べを一切せずに2BOX購入しました。インターネッツがこれだけ発達している中、あえてノー勉強、ノーガードって突っ込むスタイル。このフットワークの軽さというか、一種の無謀さが僕の良いところです。購入したのは『Dynasty』というセットと、『Uprising』というセットを1BOXずつ。なぜこのセットにしたのかと聞かれても、「なんかパッケージがカッコよかったから」としか答えられないです。ガハハ。
カードマニアのファーストインプレッション
開封してまず面白かったのは、パッケージがプラではなく紙を採用している点。どうも昔のセットはプラらしいのですが、環境に配慮してか新しめのセットは紙のパックの模様。少なくとも僕が今回購入した2セット分は紙製でした。手で簡単に開封できますが、紙製であるせいかとにかく小さな微粉が飛びます。2BOX分(計48パック)剥いただけで結構服が汚れました。剥き散らかすと掃除機が必要になるTCGは初めてだったのでちょっとびっくり。
紙質は僕が大嫌いな「過度な厚紙系TCG」ではなく、マジックのように薄めのカード。厚紙系のTCGはコレクションすると場所を取る上、まとまった量になると相当な重量となります。ぶっちゃけた話、正直厚紙系は「悪しき文化」だと個人的に考えているのはここだけの話。国産TCGは厚紙系が多くてうんざりしているのですが、FaBがそうではなくて安心しました。
印刷品質はというと、ごくまれに「ガッツリ凹み」のような初期傷が見られたものの、マジックの『コレクター・ブースター』で訓練されている身なので、相対評価で考えると非常に綺麗な品質に感じました。裁断処理も問題ないですし、エッジの白欠けも無し。Foilもギラギラとはしておらず落ち着いた輝きで、高級感があってとても良いです。
そうそう、Foilでひとつ言及しておくと、比較的「湿度影響で反りやすい」印象を受けました。まぁこれはFoilカードの宿命ではありますが、他のTCGと同じく湿度ケアは必要だと思います。
なお、インクの香りは結構独特です。癖がかなり強いというか、マジックよりもツンと来る感じがユニークで面白いです。ちなみにですが、袋の内側に鼻を密着させたり、神経を研ぎ澄ませてカードの束の香りをテイスティングしている姿は家族には見せない方が良いです。「危ないものをやっている」とドン引きされたので。
レアリティ
ざっと開封した感じ、今の基本レアリティはC(Common)、R(Rare)、M(Majestic)。そして更にその上のレアリティとして、L(Legendary)とF(Fabled)が存在する模様。
Majesticは1BOXで6~7枚程度出たので、マジックでいうと神話レアみたいな封入率。昔のセットだとMajesticの下にもう一つレアリティがあったようですが、僕が購入したセットでは廃止されている模様。でもって、Legendaryは96パック(4BOX)に1枚、Fabledに至っては960パック(40BOX)に1枚しか出ないそうです。最近のセットではもうちょい確率が上がっているそうですが、数字だけ見ると(率直に言って)LegendaryやFabledの封入率は低し。ただし、Legendaryは基本的にデッキに1枚あればよい(同名カード制限などのシステム面の影響)ため、その辺りは非常に新鮮味があります。
というのも、昨今のTCGでイメージしてみると、「封入率が低いレアカード」というのは基本的に「パラレルカード扱い」のはずです。
マジックに限らず遊戯王やポケモンカードもそうですが、単純にプレイするなら「通常版」で良いですし、レアリティに拘るコレクターのために「パラレル版」が存在しています。シンプルではありますが、FaBはこの主流なスタイルとはちょっと異なるんですよね。基本的にLegendary以上のカードはとてもレア。パックから引き当てるのは大変だけれど、当たればもちろん強力だし、デッキあたりの必要枚数も1枚だけ。この辺りが非常に面白く、特別で強力なレアカードを引き当てたいという射幸心を煽ります。もちろんマジックで言うようなFoil要素もあるので、コレクター対策も抜かりなし。オールレンジで対策されていて、あ、これは人をダメにするやつだ!
ちなみに、全く伝わる気がしないのですが、漫画「遊戯王」で個人的に好きなひとコマがありまして。
王国編でダイナソー竜崎が所持していた『真紅眼の黒竜』ですが、「プレミアムで数十万の値がついたレアカード」「ワイが全財産はたいて手に入れた自慢の強力レアカード」とマウントを取ってくるシーンがあります。パラレル版や限定版ではなく、「全員が等しく入手できるチャンスがあり、めっちゃレアで超強いカード」がある世界観は夢があって良いなぁと憧れたものです。さすがにそこまで極端ではないものの、FaBはそれに近しいものを感じてとても好まs…って絶対伝わらないですよねこんなの。でも伝われ~!
ルーリング
不明。
なにせまだなにも調べていないので。…というか「わざと」調べてないです。
日本語版がサポートされているわけでもないので、一部のコミュニティとかに入ったり、海外サイトを読み込んだりして積極的に情報を集めないと色々厳しそうではあります。ちゃんと調べればいいんですけど、まったくわからない未知の状態というのもこの現代社会では逆に珍しかったりするので、しばらくこのままで「未開拓状態」を楽しんでみようと思ってます。仕事でもそうなんですが、0を1にするのは好きですが、そこで飽きがち。解明しちゃうとすぐに興味を失ってしまう性分なので…。
それにしても、こういう右も左もわからない状態というのはとても久しぶりです。
25年以上前、僕が初めてマジックを買ったときもそんな感じでした。あの頃はインターネッツがまだ普及していない時代でしたが、四半世紀も経って、また同じ気持ちに出会えるとは…人生何が起こるかわかりませんね。あと子供の頃からやってることが全く変わってなくて失神しそうです。まぁ、とりあえずしばらくはまだ「わからないまま」で、もうちょっとカードを買い足してみようと思います。…というわけでなんもわかってない癖に追加で3BOX(また別のセットです)注文するのでした。どうも汎用性の高いカードが多く収録されているらしいのですが、ワイはレアで強いカードが欲しいんや…!!ダイナソー竜崎を目指してますので。